ヘッドホンを掛けた女性

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私が声優をめざしたのは中学生の頃でした。今から数十年も前のことです。
当時、地方に住んでいたので方言やなまりがとても気になったものです。とりあえずどうすればなまりがとれるか考えました。
思いついたのがテレビです。毎日見ているテレビの出演者の言葉に気をつけていれば自然と標準語がマスターできるのではないかと思ったのです。
それからは常に耳をテレビに向ける生活が始まりました。同時にセリフの勉強です。
これは高校に入ってから友達を巻き込んで台本読みのまね事をしたものです。こういう練習は家の中では恥ずかしいし、大きな声も出せません。
なので雪の降る中、遠くの誰も来ないような大きな池のそばで練習したこともあります。この時も友達はちゃんと付き合ってくれたものです。

私は心中密かに考えていました。大学は東京にしようと。
そうすれば声優の学校もあるし本格的に勉強できると思ったからです。もちろん親はあまり乗り気ではありませんでした。
18才で女の子が家を出ることも心配だったのでしょう。でもわたしの決心は変わりませんでした。
というわけで東京の大学に通うことになったのです。ただすぐに声優の学校に通うことはしませんでした。
というのも大学と両方通うということが時間の上でムリだったからです。2年後短大を卒業し、就職して会社勤めを始めてしまったのが間違いだったかもしれません。
本来なら昼間声優の学校へ行って夜のアルバイトをしていればもっと早くこの道に入ることができたと思うのです。実際年齢的にあまり早い方ではなかったのです。
今から思えばここで選択肢を誤ってしまったような気がするのです。